『日常、そして認識』(存在考より)
この作品の被写体は、娘達の誕生と父の死を中心にした日常を扱っています。
長女の誕生と、やがて訪れる父の死。そして迎える次女の誕生。
まるで引き継がれていく様に繰り返す命をテーマとしました。
ありふれた日常の中で起こる小さな変化。それは誕生であったり、時には死であったりします。
それらのささやかで敬うべき変化に出会うと、心が震えます。
そして職業柄、どうしてもシャッターを押さなければいけない衝動に囚われます。
撮影する事で心を落ち着かせようとするのでしょうか。
そして同時に、撮影する事でしか事象を認識出来ないと感じているからでしょうか。